iTunes Radio、日本では使えないの?
iTunes Radioが9月からサービス開始とニュースを見つけました。
おお、ついにAppleのストリーミングサービスが使えるようになるのか!
これで音楽ライフも少し新しいステージに進むかも!と記事を読んでみます。
大手企業と巨額の広告契約を結んだ模様。さすがApple。
サービスの内容はストリーミングサービス上で広告を展開するという想像通りのもの。
音楽のストリーミングサービスは日本での展開が遅くなかなか普及していない。
そんな中、Appleが活路を見出して広めて欲しいものだ、とワクワクする。
しかし。記事中に気になる単語が出てきた。
それは“iTunes Match”。
え?
まだiTunes Matchって日本で使えないサービスだけど…。
日本では使えないサービス iTunes Match
前述の記事を読むと、こんな件(くだり)があった。
ユーザーは広告が嫌な場合、iTunes Matchに加入することで、iTunes Radioを広告無しで楽しむことが可能です。
iTunes Radioでは15分ごとにオーディオ広告、1時間おきに動画広告が挿入されるらしい。
それが嫌な場合はiTunes Matchに加入してお金を払えば、広告は出ないよ、という話。
ちなみにiTunes Matchの料金は$24.99/1年。
そしてそのiTunes Matchは日本では使えないサービス。
記事中、明確には書かれてはいないけれど、恐らくiTunes Matchに繋がっているサービスiTunes Radioも日本では使えない可能性があるな…。
iTunes Matchってなに?
iTunes Match知らない方の為に。
こちらがアメリカのApple iTunes Matchのページ。
リード部分を簡単に約すと、こう書いてあります。
iTunes Matchでは、すべての音楽 – も、あなたがCDからインポートした曲が – iCloud上に保存することができます。 だから、すべてのデバイスから音楽にアクセスし、どこにいても、あなたのライブラリ全体を聴くことができます。
自分の持っている音楽のデータを自分の持っているデバイス(PCやMacintosh、iPod etc…)全てで共有して、どこでも同じ曲が聴けるようになるという便利そうなサービス。
※iTunesのライブラリに保存したデータに限ります。
今まではiTunes Storeで買ったり他で買ってきたCDをPCに取り込んで、それを自分のiPodなりiPhoneなりと同期する。それで初めて手持ちのiPodで聞けるようになった。
iTunes Matchはその必要がなくなります。
取り込みが終わったら自動的に全てのデバイスで聞けるようになる。
CDをPCやMacintoshに取り込んでも、それは同様。
外出時に「ああ、あの曲はiPhoneに入ってないや…」なんて事もない。
便利そうなサービスじゃないですか。
反対にiPhoneで曲を買った時。
PCと同期しないとPCにはその曲が入っていなかったりする。
※これはiTunes in the Cloudという機能を使うと自動で同期できる。
JASRACの意見
そのiTunes Matchが日本で使えない。
明確な理由がわかる情報を探したのですが、なかなか見つからなかった。
そこでこの記事を読んでもらうと参考になると思う。
前述の“iTunes in the Cloud”のサービス開始時のAppleとJASRAC(日本音楽著作権協会)のやりとり。
端的にまとめると、JASRACとしては曲のデータの複製、自分の持っているデバイス間での共有が好ましくないそうです。
記事から引用します。
音楽配信する際には、著作権を持つ側が配信を許諾し、一定の著作権料が支払われることが必要だ。従来のiTunesストアの仕組みでは、利用者がデータ配信を受けるのは1つの端末に対して1度のみだった。一方、「iTunes in the Cloud」では、アップルは複数の端末に対し配信することになる。この仕組みで配信を始めるには、配信方法を著作権者側が受け入れることが欠かせないが、それには金銭面や権利保護を含め諸条件に同意することが大前提になる。
ユーザーとしては当たり前のように思うことなんですが、当時はこれがJASRACに受け入れられなかった。
JASRACとしては…
「PCに音楽データ入れるのにCD1枚を買って欲しい。
iPhoneに入れるのにCDを1枚買って欲しい。
カーステレオに入れるのにCDを1枚買って欲しい。
音楽業界はそう思っています。」と言っている様です。
iTunes in the Cloudのようなサービスのせいで音楽業界の売り上げが減っている。という考えでしょうか。
iTunes Matchが日本でサービスインできない理由も、JASRACを含め音楽業界との契約がまとまらなくて、と予想されますが。本当のところはどうなんでしょう。
iTunes in the Cloudですら反対する業界であれば、iTunes Matchなんて大反対でしょうね。
日本で使えないと決まった訳じゃない
iTunes Matchの話が長くなってしまいました。
話をiTunes Radioに戻します。
そのiTunes Matchは2012年に日本でもサービス開始の予定でしたが、今現在iTunes Matchは日本では使えません。
そこが面白くなりそうなポイントなんです。
2012年に開始と銘打ってそれが白紙になったとは思えないんです。
それとiTunes Radioと広告契約した企業に日産が含まれること。
日本のクルマメーカーですよ。
噂ですが契約内容は数百万ドルから数千万ドルなんて話もあります。(ソース:アップル「iTunes Radio」9月から開始へ – ガジェット通信)
いくら日本で車が売れていないからってiTunes日本完全無視のサービスだったら日産がスポンサードに付くかな?と思う訳です。
日本でも開始するサービスだから契約できたんじゃないの?なんて。
2012年開始予定のサービスが遅れに遅れて2013年の秋にサービス開始!
しかもiTunes Radioと同時スタート!!
そんな楽しい展開もあるんじゃないかな、と勝手に想像していますが。
いかがなもんでしょう。
ストリーミングサービス面白いよ
この記事“iPhoneのイヤフォンのイヤフォンチップを交換して意外に良かったと思った事 | Guitar Mekk”で書いたのですが、音楽のストリーミングサービスは面白いです。
音楽を今まで以上に聞くチャンスにもなりそうに思っています。
Appleには是非がんばって、日本でもiTunes Radioを展開して欲しいなと思っています。